腐っても鯛 2008 6 14

 「腐っても鯛」という日本語を英語に訳するのは難しいと思います。
直訳すれば、大変な誤解を招くでしょう。
 しかし、意訳しようとしても、それは、なかなか難しいでしょう。
まず、日本人の「鯛」に対する特別な感情を説明する必要があるでしょう。
日本人にとって、鯛は、単なる魚ではなく、もちろん単なる食品でもないのです。
つまり、日本の食文化から説明する必要があります。
 そういうわけで、「腐っても鯛」という日本語を、
外国人に説明するのは難しいと考えていました。
 ところが、最近、「腐っても鯛」という日本語を、
ちょうどよい具合に説明する経済環境が発生したのです。
 アメリカは、巨大な「双子の赤字」に悩まされていて、
ドルという基軸通貨に対する信用に疑問符がついています。
(さらに、最近は、サブプライム問題も発生しました)
それでも、ドルは、「腐っても鯛」と言えるかもしれません。
 過去にも、英語で説明が難しい言葉がありました。
私が書いた過去の記事を見てみましょう。

今日(2004年7月14日)の日本経済新聞には、このような記事があります。
JPモルガン証券のチーフエコノミストは、海外からの質問に、
「首相の『人生いろいろ発言』を、英語で、どう説明したらいいのか、
四苦八苦した」と、うち明ける。

私は、こう思います。
この場合の「人生いろいろ」を英語に訳すると(意訳)、
「It's personal.」となるかもしれない。




















































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